代表挨拶

私は1979年、インドネシアのジャカルタで生まれました。
父は京都、母は大阪出身で、父の仕事の関係で多くの土地を経験しましたが、どこにいても常に私のそばには生き物と自然がありました。
幼少期、横浜や東京で受験戦争の真っ只中にいた私は、進学校に入学するため、日々12時間以上の勉強をしていました。そのような厳しい環境の中で、私が本当に癒されたのは、自然の中で過ごす時間でした。
インドネシアでは、近くにチャウチャウという犬がいましたし、帰国後も常にどうぶつが私のそばにいました。
受験の合間には、城ヶ島や江の島でカニをとったり、上高地では山菜を採ったりして、心を癒されました。
自然はいつも私を受け入れ、私の心を優しく包んでくれました。
この経験から、

「どうぶつとの愛のある感動体験を通じて、世界の人々の心を豊かにする」ことを目指し、
人生を通じて自然に恩返しをすることを決めました。

そして、どうぶつとともに生きる獣医師の道へ進むことを選びました。
京都は私の大好きな街であり、歴史と文化に満ち溢れた場所です。
そんな京都で私は、「どうぶつの健康と飼い主様の安心」を提供することを使命とし、日々努力を続けています。
どうぶつや自然への恩返しを通じて、「心豊かな社会」を築くことが私の目標です。
最近、科学の進歩により、どうぶつたちにも感情があることが次第に明らかになってきました。
しかし、日々どうぶつたちと接している私たちからすれば、それは驚くべきことではありません。

「どうぶつと必ずコミュニケーションできる」という信念を持ちながら、私は診察を続けています。
飼い主様が幸せであれば、ペットも幸せですし、逆もまた然りです。
愛するペットとの別れがつらいのは、それだけ深い絆があるからでしょう。
私は獣医師として、この絆を大切にし、縁のある獣医師、愛玩動物看護師、トリマーの成長をサポートし、

「世界を前進させる」一翼を担いたいと考えています。
どうぶつたちにも人間同様、病気があります。
私は17年間、獣医師として臨床の最前線に立ち、数々の病気と向き合ってきました。
しかし、私の本当の願いは病気を治すことだけではありません。

「どうぶつの病気/絆にまつわる不幸を、社会から無くす」ことを目指しています。

飼い主様が我が子のように愛するどうぶつが病気になるのを見て、辛く悲しい思いをする姿をもう見たくないのです。

そのため、私は以下の3つの目標を掲げました。

ひとつ、
病気になる前に早期発見し、健康を取り戻すこと。

ふたつ、
病気が発生した際には、「すべては導かれている」と感じ、飼い主様とともにその状況を受け入れ、不幸を最小限にすること。

みっつ、
病気そのものをなくすために、人生を賭して挑戦し続けること。


私たちは、どうぶつを想いやると同時に、飼い主様のことも想いやれるどうぶつ病院でありたいと願っています。
この思いは、私たち自身にも当てはまります。働く者同士が支え合い、互いに成長することで、どうぶつたちや飼い主様により良いケアを提供できると信じています。

こうして生まれる信頼の循環が、私たちが描く理想のどうぶつ病院の姿なのです。

代表取締役社長/獣医師
      園田祐三